スポーツでの歯の外傷とインプラント治療
はじめに
スポーツ中の接触や転倒によって歯を失ってしまうことがあるのは、(実際に経験はなくとも)ご存知の方が多いのではないでしょうか。部活動や趣味のスポーツを楽しむ中で、思いがけず歯に外傷を負うケースは少なくありません。この記事では、スポーツによる歯の外傷と、その後の治療選択肢としてのインプラントについて解説します。
目次
- スポーツによる歯の外傷とは
- 外傷後に検討される治療の選択肢
- 外傷を防ぐための工夫
- よくある質問
スポーツによる歯の外傷とは
サッカーやバスケットボール、ラグビー、格闘技など、接触の多いスポーツでは、相手や器具との衝突、転倒などによって歯に外傷を負う可能性があります。前歯は外部からの衝撃を受けやすい部位であり、スポーツによる歯の外傷の中でも特に多いとされています。
外傷の程度はさまざまで、歯が欠ける、ぐらつく、完全に抜け落ちてしまうなど、状態によって対応が異なります。歯が抜け落ちた直後であれば、条件によっては再植(元の位置に戻す処置)が検討される場合もありますが、時間が経過している場合や、歯根まで大きく損傷している場合は、再植が難しいケースもあります。
外傷後に検討される治療の選択肢
歯を完全に失ってしまった場合、治療の選択肢としてインプラント、ブリッジ、入れ歯などが挙げられます。外傷によって歯を失ったケースでは、周囲の歯自体は健康な状態で残っていることも多く、その場合、それぞれの治療法の構造の違いが選択のポイントになりやすいとされています。
それぞれの治療法の構造的な特徴
- インプラント:顎の骨に人工歯根を埋め込む構造のため、両隣の歯を土台として使う必要がありません。周囲の歯が健康な状態であれば、その歯を削らずに欠損部分だけを補う治療計画を立てやすいとされています。
- ブリッジ:両隣の歯を土台として橋渡しをする構造のため、外傷を受けていない健康な歯であっても、被せ物をつくるために削る必要があります。また、土台となった歯には、失われた歯の分の噛む力も含めて負担がかかりやすいと指摘されています。
- 入れ歯:外科的な処置を必要としない一方、金具(クラスプ)をかける歯に負担がかかる場合があることや、装着による違和感、噛む力の伝わり方が天然歯と異なる点などが特徴として挙げられます。
どの治療法も一長一短があり、外傷による欠損の場合に「必ずこれが適している」と一概にいえるものではありません。歯を失った本数や部位、周囲の歯の状態、骨の状態などを踏まえたうえで、比較検討することが大切です。
治療前に確認したいこと
外傷直後は、歯だけでなく周囲の骨や歯ぐきにも影響が及んでいる場合があります。CT検査などによって骨の状態を確認したうえで、インプラントを含めた治療計画を検討することが大切です。
外傷を防ぐための工夫
スポーツによる歯の外傷は、完全に防ぐことは難しいものの、リスクを減らす工夫はあるとされています。マウスガード(マウスピース)の使用は、外部からの衝撃を分散させ、歯や顎への負担を軽減する目的で使用されることがあります。接触の多いスポーツを行う場合は、マウスガードの使用を検討してみるとよいかもしれません。
万が一、スポーツ中に歯を失ってしまった場合は、早めに歯科医院を受診することが大切です。
当院では、北海道医療大学歯学部を卒業し、IDIA(国際アメリカインプラント学会)認定医およびインプラント専門医の資格を持つ院長が、外傷による歯の欠損についてもご相談に応じています。これらの資格は学会の基準を満たした場合に付与されるものであり、治療結果を保証するものではありません。
当院のインプラント治療費用(税込)は、総額36.74万円〜を目安としています。骨の状態によってはサイナスリフトやソケットリフト、GBRなどの追加処置が必要になる場合があり、その場合は別途費用が発生します。また、外科的な処置となるため、腫れや出血などのリスクを伴う可能性があります。外傷による歯の欠損について気になる点がある方は、無理に来院を急ぐ必要はありません。ご自身のタイミングでカウンセリングにてご相談ください。お問い合わせはお電話またはWEB予約フォームより承っております。
よくある質問
Q1. 歯が抜け落ちた場合、すぐに歯科医院に行ったほうがよいですか?
A. 状態によっては再植などの処置が検討できる場合があるため、できるだけ早く歯科医院を受診することが望ましいとされています。
Q2. マウスガードはどのスポーツでも必要ですか?
A. 接触の多いスポーツでは使用が推奨される傾向がありますが、競技の特性によって必要性は異なります。詳しくは各競技の指導者などにご確認ください。
Q3. 外傷から時間が経ってしまった場合でもインプラント治療はできますか?
A. 口腔内の状態によって対応が異なります。まずは検査を受けて、現在の状態を確認することをおすすめします。
まとめ
スポーツ中の外傷によって歯を失うケースは、年齢を問わず起こりうるものです。歯を完全に失った場合、インプラント・ブリッジ・入れ歯にはそれぞれ構造上の特徴があり、周囲の歯の状態を踏まえた比較検討が重要になります。万が一の際は早めの受診が大切です。スポーツによる歯の外傷について気になる方は、まずは相談してみてはいかがでしょうか。
お気軽にお問合せ下さい
スポーツによる歯の外傷やインプラント治療についてご不明な点がある方は、まずはカウンセリングでご相談ください。お電話またはWEB予約フォームからご予約いただけます。アクセス情報も当院サイトにてご案内しております。
監修者情報
監修:古舘辰彦(かまくらサンライズ歯科 院長)
資格:国際アメリカインプラント学会(IDIA)認定医/インプラント専門医/インビザプラチナドクター/小児歯科相談医
経歴:北海道医療大学歯学部卒業
