抜歯後すぐにインプラントはできる?治癒を待つ期間の考え方
はじめに
歯を抜くことが決まったとき、「抜いたあと、すぐにインプラントを入れられるのだろうか」「歯のない期間はどのくらい続くのだろう」と気になる方は多いのではないでしょうか。実は、抜歯と同時にインプラントを埋め込む方法と、傷が治るのを待ってから埋め込む方法があり、どちらが向いているかは骨や歯ぐきの状態によって異なります。この記事では、2つの方法の違いと、治癒を待つ期間の考え方について、一般的な情報を解説します。
目次
- 抜歯後のあごの骨と歯ぐきに起こる変化
- 抜歯と同時に埋入する場合と、治癒を待つ場合の違い
- どちらの方法が検討されるかを左右する条件
- 当院での対応と費用について
- よくある質問
抜歯後のあごの骨と歯ぐきに起こる変化
歯を抜いたあと、抜歯した穴(抜歯窩)は、血液のかたまりでふさがり、数週間かけて歯ぐきが閉じ、その後、数か月かけて骨が再生していきます。この過程を「治癒」と呼びます。
一方で、歯を支えていた骨は、噛む刺激がなくなることで、時間とともに少しずつ痩せていく傾向があるとされています。とくに抜歯後の早い時期に変化が起こりやすいといわれており、骨の幅や高さが減ると、インプラントを安定して埋め込むために、骨を補う処置が必要になることがあります。
このため、「抜歯後いつインプラントを行うか」は、治療計画を考えるうえで大切なポイントです。
抜歯と同時に埋入する場合と、治癒を待つ場合の違い
抜歯後のインプラントには、大きく分けて次の2つの進め方があります。
抜歯と同時にインプラントを埋め込む方法
抜歯をした日に、その穴へ人工歯根を埋め込む方法です。「抜歯即時埋入」と呼ばれることがあります。
- 手術の回数を減らせる可能性がある
- 歯のない期間を短くしやすい
- 抜歯後の骨の変化を抑えることが期待される場合がある
一方で、すべてのケースに適用できるわけではありません。抜歯する歯の周囲に強い炎症がある場合や、骨が大きく失われている場合などは、同時埋入が難しいことがあります。また、人工歯根をしっかり固定するための条件がそろっているかを、事前の検査で慎重に確認する必要があります。
治癒を待ってから埋め込む方法
抜歯後、穴がふさがって骨や歯ぐきが落ち着くまで待ち、そのうえで人工歯根を埋め込む方法です。待つ期間は、骨や歯ぐきの状態によって異なります。数週間から数か月程度とされることが多く、骨を補う処置を行う場合は、さらに期間が必要になる場合があります。
- 炎症が強かった部分も、治癒を待つことで落ち着きやすい
- 骨や歯ぐきの状態を確認しながら、計画を調整しやすい
- 骨量が不足している場合は、治癒期間中に骨を補う処置を組み合わせることもある
一方で、待機期間が必要なため、治療全体の期間は長くなる傾向があります。
どちらの方法が検討されるかを左右する条件
同時埋入と治癒を待つ方法のどちらが検討されるかは、次のような条件を総合して判断されます。
抜歯する歯と周囲の炎症の状態
歯の根の先や周囲の歯ぐきに強い炎症や膿がある場合は、炎症が落ち着くのを待つことが検討されます。炎症が少なければ、同時埋入を選べる場合があります。
骨の量と形
人工歯根を安定して固定するには、一定の骨の量が必要です。骨が薄い、あるいは不足している場合は、骨造成(GBRなど)をあわせて検討します。CT検査で骨の厚みや高さを立体的に確認します。
歯ぐきの状態
とくに前歯では、歯ぐきの形や厚みが仕上がりの見た目に関わります。歯ぐきの状態によっては、治癒を待ち、状態を整えてから進める方法が検討されることがあります。
全身の健康状態や生活習慣
持病や服用中の薬、喫煙の有無なども、傷の治りに関わるとされています。事前に正確に伝えておくことが大切です。
当院での対応と費用について
当院では、北海道医療大学歯学部を卒業し、IDIA(国際アメリカインプラント学会)認定医およびインプラント専門医の資格を持つ院長が、CT検査などの結果をもとに、治療の時期や進め方を説明します。これらの資格は学会の基準を満たした場合に付与されるものであり、治療結果を保証するものではありません。
インプラント治療は自由診療で、当院では総額36.74万円〜(税込)が目安です。骨の状態によっては、サイナスリフト(11万円)、ソケットリフト(5.5万円)、GBR(5.5万円)などの追加処置が必要になる場合があり、その際は別途費用が発生します。また、外科的な処置であるため、腫れや出血、まれに感染や神経への影響などのリスクを伴う可能性があります。治療の時期や費用について気になる点がある方は、無理に来院を急ぐ必要はありません。ご自身のタイミングでカウンセリングにてご相談ください。お問い合わせはお電話またはWEB予約フォームより承っております。
よくある質問
Q1. 抜歯してからどのくらい経つと、インプラントは難しくなりますか?
A. 一律に決まった期間はありません。時間がたつほど骨が痩せる傾向はありますが、状態は人によって異なります。骨が不足していても、骨を補う処置を組み合わせて対応できる場合があります。まずは検査で現在の状態を確認することをおすすめします。
Q2. 歯のない期間は、見た目や食事はどうなりますか?
A. 状態によっては、仮歯や仮の入れ歯で見た目や噛む機能を補える場合があります。詳しくは診療時にご相談ください。
Q3. 抜歯の予定がある場合、いつ相談すればよいですか?
A. 抜歯の前から相談しておくと、抜歯後の治療を含めた計画を立てやすくなります。同時埋入が可能かどうかも、事前の検査で確認できます。
まとめ
抜歯後のインプラントには、抜歯と同時に埋入する方法と、治癒を待ってから埋入する方法があります。どちらが向いているかは、炎症の有無、骨の量、歯ぐきの状態、全身の健康状態などを総合して判断されます。抜歯が決まっている方は、抜歯の前の段階から検査と相談を始めておくと、治療計画を立てやすくなります。
お気軽にお問合せ下さい
抜歯後のインプラントの時期についてご不明な点や不安なことがある方は、まずはカウンセリングでご相談ください。お電話またはWEB予約フォームからご予約いただけます。アクセス情報も当院サイトにてご案内しております。
監修者情報
監修:古舘辰彦(かまくらサンライズ歯科 院長)
資格:国際アメリカインプラント学会(IDIA)認定医/インプラント専門医/インビザプラチナドクター/小児歯科相談医
経歴:北海道医療大学歯学部卒業
メタディスクリプション案(100〜120字)
抜歯後すぐにインプラントはできる?抜歯と同時に埋入する場合と、治癒を待ってから行う場合の違いを、骨や歯ぐきの状態に触れながら歯科専門医が解説します。治療時期を考える参考として、検査の重要性もあわせてお伝えします。(約111字)
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