歯医者が怖い方へ。インプラント手術の不安に配慮した治療の進め方
「歯医者が苦手で、治療のことを考えるだけで緊張してしまう」。インプラントを検討していても、手術と聞いて不安が大きくなり、相談に踏み出せない方もいるのではないでしょうか。歯科治療への恐怖心は、年齢や性別を問わず、多くの方が抱えるものです。この記事では、不安を感じやすい理由と、手術に向けて一般的に行われる不安への配慮、そして事前に歯科医院へ相談しておきたいことを整理します。
目次
- 歯科治療が怖いと感じる主な理由
- 手術前にできる不安への配慮
- 手術中に行われる配慮
- 手術後の不安への備え
- 相談の際に伝えておきたいこと
- よくある質問
歯科治療が怖いと感じる主な理由
恐怖心の背景はさまざまです
歯科治療に不安を感じる理由は、人によって異なります。たとえば、次のようなものがあります。
- 過去に痛い思いをしたことがある
- 治療中の音や振動が苦手
- 口を開けたまま動けない状態が不安
- 何をされるかわからないことへの怖さ
- 外科手術という言葉への抵抗感
恐怖心は、気の持ちようで片づけられるものではありません。不安を感じること自体は、自然な反応です。
不安を抱えたまま我慢しないことが大切
恐怖心から受診を先延ばしにすると、歯の状態が進行し、治療の選択肢が限られる場合があります。不安があることを歯科医院に伝えたうえで、無理のない進め方を相談することが大切です。
手術前にできる不安への配慮
インプラント手術は、事前の準備によって、不安がやわらぐ場合があります。具体的な内容は、歯科医院によって異なります。
治療の流れを、納得できるまで聞く
手術の前に、治療の流れや当日の過ごし方、起こりうる症状について説明を受けます。何が行われるのかがわかっていると、不安が軽くなる方もいます。疑問は、遠慮せずに質問してください。
- 手術はどのくらいの時間がかかるか
- 当日はどのような流れで進むか
- 手術のあと、どのような症状が出ることがあるか
- 痛みがあるとき、どう対処すればよいか
CTなどの検査結果をふまえた説明
手術の前には、CTなどで顎の骨の状態を確認し、手術の計画を立てます。検査の画像を見ながら説明を受けると、手術の内容がイメージしやすくなります。
診療室の見学や、カウンセリングだけの来院
治療を決める前に、診療室の雰囲気を見たり、歯科医師やスタッフと話したりしてみるのも一つの方法です。カウンセリングだけの来院ができる医院もあります。
当日の体調を整える
手術の前日は、十分に睡眠をとり、当日は、指示された食事の取り方に従います。体調が優れないときや、風邪をひいているときは、遠慮せずに連絡してください。
手術中に行われる配慮
局所麻酔による痛みへの配慮
インプラント手術では、手術する部位に局所麻酔を行います。麻酔が効いている間は、痛みを感じにくい状態で手術を受けられます。麻酔の注射そのものが苦手な方に向けて、次のような工夫を行う医院があります。
- 注射の前に、歯ぐきの表面に塗る麻酔(表面麻酔)を使う
- 細い針を使う
- 麻酔液をゆっくり注入する
ただし、麻酔の効き方や感じ方には個人差があります。触られている感覚や、振動、音は感じることがあります。
手術中の声かけと説明
手術中に、何が行われているのかを知らされないことが不安につながる方もいます。今どの段階か、あとどのくらいかなどを、声をかけながら進めてもらえるかどうかは、事前に聞いておくとよいでしょう。
途中で合図できる取り決め
「つらい」「休みたい」と感じたときに、手を挙げるなど、あらかじめ決めた合図で伝えられるようにしておく方法があります。自分の意思で伝えられると、安心感につながります。
音や視覚への配慮
ドリルなどの音が苦手な方は、音楽を流したり、耳を覆ったりできるかを相談できる場合があります。目元をタオルなどで覆い、手術の様子が見えないようにする方法もあります。
リラックスする工夫
手術中は、体に力が入りやすくなります。次のような工夫で、緊張がやわらぐ方もいます。
- ゆっくり鼻から息を吸い、口から吐く呼吸を意識する
- 手や足の力を、ときどき抜く
- 楽な姿勢がとれるよう、診療台の角度や位置を調整してもらう
手術の進め方の調整
不安が強い方には、一度に行う処置の範囲や、手術の所要時間を考慮して計画を立てることがあります。複数本を治療する場合に、段階的に進める方法を相談することもできます。
手術後の不安への備え
術後に起こりうる症状を知っておく
手術のあとは、腫れや痛み、出血などが起こることがあります。どのくらいの期間、どの程度の症状が出る可能性があるのかを、事前に聞いておくと、慌てずに対応できます。
痛み止めなどの薬
手術のあとの痛みに備えて、痛み止めが処方されることがあります。飲むタイミングや、1日に飲める量は、指示に従ってください。薬のアレルギーがある場合は、事前に必ず伝えてください。
困ったときの連絡先
手術後に、強い痛みや、止まらない出血、腫れの悪化など、気になる症状が出たときの連絡先を、事前に確認しておきましょう。夜間や休診日の対応についても、聞いておくと安心です。
経過を確認する通院
手術のあとは、傷口の状態を確認するための通院があります。通院の予定は、手術の前に聞いておくと、仕事や生活の予定が立てやすくなります。
相談の際に伝えておきたいこと
初めての相談では、不安な気持ちを率直に伝えることが、安心して治療を受けるための第一歩です。次のような内容を伝えておくと、歯科医院も配慮しやすくなります。
- 歯科治療が怖いと感じていること、その理由
- 過去の治療で、つらかった経験やきっかけ
- 苦手なこと(音、振動、麻酔の注射、口を開けている時間など)
- 持病、服用中の薬、アレルギーの有無
- 手術の後の予定(仕事や運転の必要など)
「こんなことを言っても大丈夫だろうか」と遠慮する必要はありません。まずは話を聞いてほしい、という段階での相談でも構いません。
よくある質問
Q1. 麻酔をすれば、手術中はまったく何も感じませんか?
A. 局所麻酔が効いている間は、痛みを感じにくくなります。ただし、触られている感覚や、振動、音は感じることがあります。感じ方には個人差があるため、気になる点は事前に相談してください。
Q2. 怖くて相談に行くのもつらいのですが、どうすればよいですか?
A. まずは電話やWEBで、不安があることを伝えてみてください。治療をその日に決める必要はなく、カウンセリングだけの来院もできます。
Q3. 手術の途中で、気分が悪くなったらどうなりますか?
A. 手術中に合図をすれば、手を止めて、休憩をとることができます。気分が悪くなったときや、つらいときは、我慢せずに伝えてください。
まとめ
歯科治療への恐怖心は、多くの方が抱える自然な感覚です。インプラント手術では、事前の説明、局所麻酔への配慮、手術中の声かけや合図の取り決め、術後の連絡体制など、さまざまな面で不安に配慮した進め方を相談できます。具体的な内容は歯科医院によって異なるため、不安を抱えたまま我慢せず、まずは気持ちや事情を伝えて、ご自身に合った進め方を相談することから始めてみてください。
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歯科治療への不安や、手術についてのご質問がある方は、まずはカウンセリングでご相談ください。お電話またはWEB予約フォームからご予約いただけます。アクセス情報も当院サイトにてご案内しております。
監修者情報
監修:古舘辰彦(かまくらサンライズ歯科 院長)
資格:国際アメリカインプラント学会(IDIA)認定医/インプラント専門医/インビザプラチナドクター/小児歯科相談医
経歴:北海道医療大学歯学部卒業
