インプラント症例紹介(56)

差し歯が何度も外れるときに考えたいこと。原因の見極めと再治療の選択肢


はじめに

差し歯が外れて歯科医院で付け直してもらったのに、しばらくするとまた外れてしまう。そんなことが続くと、「また外れるのでは」と食事のたびに気になる方もいるでしょう。差し歯が繰り返し外れる場合は、接着の問題だけでなく、土台となる歯そのものに原因があることも少なくありません。この記事では、差し歯が外れる主な原因と、再治療で検討される選択肢を整理します。年齢や性別を問わず、参考にしていただける内容です。


目次

  • 差し歯が外れる主な原因
  • 繰り返し外れるときに確認したいこと
  • 再治療で検討される選択肢
  • 当院での対応と費用について
  • よくある質問

差し歯が外れる主な原因

差し歯は、歯の根に土台(コア)を立て、その上に人工の歯(被せ物)を固定する治療です。外れる原因は、次のように大きく分けられます。

接着材の劣化

被せ物と歯を留めている接着材は、長く使ううちに少しずつ劣化します。唾液や食べ物の影響で接着力が弱まると、被せ物が外れることがあります。この場合は、再接着で済むこともあります。

土台の歯の問題

被せ物の内側でむし歯が進むと、歯が崩れて被せ物が合わなくなり、外れやすくなります。被せ物に覆われているため、むし歯が見つかりにくい点に注意が必要です。また、歯の根が割れている場合も、土台が安定せず、繰り返し外れる原因になります。

歯の残っている量が少ない

被せ物を支えるには、歯が一定量残っていることが必要です。むし歯や破折で歯が大きく失われていると、被せ物を支える面積が小さくなり、外れやすくなります。

噛み合わせや歯ぎしりの影響

歯ぎしりや食いしばりで強い力が続くと、被せ物や土台に負担がかかります。噛み合わせのバランスによっても、特定の歯に力が集中し、外れやすくなることがあります。


繰り返し外れるときに確認したいこと

同じ差し歯が何度も外れるときは、付け直しを繰り返す前に、原因を確認することが大切です。

検査で見る主なポイント

  • 土台の歯にむし歯が再発していないか
  • 歯の根にひびや割れがないか
  • 歯の周囲の骨や歯ぐきの状態はどうか
  • 噛み合わせや歯ぎしりの影響はないか

レントゲンやCTなどの検査を行うと、外から見えない部分の状態を確認しやすくなります。

外れた被せ物は保管する

差し歯が外れたときは、被せ物を捨てずに保管し、早めに歯科医院を受診してください。自己判断で市販の接着剤を使うと、歯や周囲の組織を傷める可能性があるため、おすすめできません。外れたまま放置すると、露出した歯が欠けたり、むし歯が進んだりすることがあります。


再治療で検討される選択肢

検査の結果、土台の歯をどの程度残せるかによって、再治療の内容は変わります。

歯を残せる場合

歯の状態が良好であれば、再接着や、土台・被せ物のやり直しで対応できることがあります。歯が少ししか残っていない場合でも、歯ぐきの位置を調整する処置などで、被せ物を支える部分を確保できることがあります。どの処置が適しているかは、歯の状態によって異なります。

歯を残せない場合

歯の根が深く割れている場合や、むし歯や歯周病で歯を支える骨が大きく失われている場合は、抜歯が必要になることがあります。抜歯後に失った歯を補う方法には、次のようなものがあります。

  • インプラント:顎の骨に人工歯根を埋め込み、その上に人工歯を固定する方法です。周囲の歯を土台にしない構造のため、隣の歯を削らずに欠損を補う計画を立てられます。外科処置を伴うため、治療期間がかかります。
  • ブリッジ:両隣の歯を土台にして人工歯を橋渡しする方法です。外科処置は不要ですが、両隣の歯を削る必要があります。
  • 入れ歯:取り外しのできる人工の歯です。外科処置は不要ですが、装着時の違和感や、金具をかける歯への負担があります。

それぞれ構造や特徴が異なります。歯を失った場所、周囲の歯や骨の状態、ご自身の希望を踏まえて検討します。


当院での対応と費用について

当院では、北海道医療大学歯学部を卒業し、IDIA(国際アメリカインプラント学会)認定医およびインプラント専門医の資格を持つ院長が、検査結果をもとに治療の選択肢を説明します。これらの資格は学会の基準を満たした場合に付与されるものであり、治療結果を保証するものではありません。

インプラント治療は自由診療で、当院では総額36.74万円〜(税込)が目安です。骨の状態によっては、サイナスリフト(11万円)、ソケットリフト(5.5万円)、GBR(5.5万円)などの追加処置が必要になる場合があり、その際は別途費用が発生します。また、外科的な処置であるため、腫れや出血、まれに感染や神経への影響などのリスクを伴う可能性があります。治療内容や費用について気になる点がある方は、無理に来院を急ぐ必要はありません。ご自身のタイミングでカウンセリングにてご相談ください。お問い合わせはお電話またはWEB予約フォームより承っております。


よくある質問

Q1. 外れた差し歯は、自分で付け直してもよいですか?
A. 自己判断での付け直しはおすすめできません。外れた原因が土台の歯にある場合、そのまま戻すと状態が悪化することがあります。被せ物は保管して、早めに歯科医院を受診してください。

Q2. 差し歯が外れやすい人には、何か傾向がありますか?
A. 歯ぎしりや食いしばりの習慣がある方、歯が大きく失われている方、むし歯が再発しやすい方は、外れやすい傾向があります。ただし個人差が大きいため、原因は検査で確認することが大切です。

Q3. 差し歯が外れたら、必ずインプラントになりますか?
A. いいえ。歯を残せる場合は、再接着や土台のやり直しで対応できることも多くあります。インプラントは、歯を残すことが難しい場合に検討される選択肢のひとつです。


まとめ

差し歯が繰り返し外れるときは、接着材の劣化だけでなく、土台の歯の状態や噛み合わせが関係していることがあります。付け直しを繰り返す前に、検査で原因を確認することが大切です。歯を残せるかどうかによって、再治療の選択肢は変わり、残せない場合はインプラントやブリッジ、入れ歯などを検討します。差し歯の不具合でお悩みの方は、まずは現在の状態を確認することから始めてみてはいかがでしょうか。


お気軽にお問合せ下さい

差し歯が外れる原因や、再治療の選択肢についてご不明な点や不安なことがある方は、まずはカウンセリングでご相談ください。お電話またはWEB予約フォームからご予約いただけます。アクセス情報も当院サイトにてご案内しております。


監修者情報

監修:古舘辰彦(かまくらサンライズ歯科 院長)
資格:国際アメリカインプラント学会(IDIA)認定医/インプラント専門医/インビザプラチナドクター/小児歯科相談医
経歴:北海道医療大学歯学部卒業

この記事を書いた人

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